第15章

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誘導されるかのように部屋に戻ってきたけど… まだ頭の中はぽかーんとしてて。 あの甘い時間は夢?幻? 私酔ってる? 唇を触ってみるとまだ少し腫れぼったい… むしろまだ感触すら残ってる。 突然の変わり様にただただ呆然するしかなくて。 北沢さんは慣れてるから? 切り替えるのも早い? 玄関に立ち尽くしてると鞄の中から携帯の振動。 おもむろに開いてみると 1通のメール。 "次は帰さないから" 絵文字なしの一言のみ。 それだけだけど また胸の辺りがきゅーんと苦しくなって。 暗い玄関で携帯を抱き締めた。
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