第16章

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……したのはいいけど。 更に落ち着きなく携帯を気にしてしまっている。 「メール気づいてくれたかな…」 ソワソワする気持ちは増すばかりなのにこの日も無情に時間は過ぎていき 部屋の電気を消しベッドに横になりながら携帯の光を浴びる。 「はぁ…」 何度も問い合わせしても着信を知らせるランプはつかなくて。 気付けば携帯を握りしめたまま眠りについていた。 「ん…」 朝目覚めても変わりのない画面に落胆しながら今日は何をして過ごそうかと考える。 出掛けても外はクリスマスで盛り上がってるだろうし… 「よし!DVDでも借りてこよ!」 家にいても落ち着かないだろうし、好きな映画でも観てそっちに集中しちゃおう! そう気持ちを切り替えた。 午前中のうちに買い物などを済ませDVDを借りて。 午後からはDVD三昧。 ラブコメ、お笑い、ミステリー… お腹が空いたと思えばもう夜で。 携帯も変化なし。 別の日に北沢さんと過ごせれば25日のクリスマスなんて関係ないって思ってたけど やっぱり一緒に過ごしたかったな… 仕事だから仕方ないんけど。
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