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「ヒヒヒッ、今夜の餌食はどいつに。えっ、鬼?」
この方は山姥と呼ばておった。
「うわおあぁあんっ!」
赤鬼は泣きました。
後にこの声を聞いた人々は、山で巨大な鬼の姿を見て、泣いた赤鬼と呼ぶようになった。
「流石にのう、これは喰えんわい……」
山姥は山小屋に身を潜めます。
すると、雪が降ってきました。
シンシンと降り積もって行きます。
「すみません、一晩泊めて下さいませんか?」
若い綺麗な色白の女性が訪ねて来ました。
彼女があまりにも美しいので山姥は驚きます。
(旨そうな人間じゃ、本日はこいつを喰うとするかのう)
「あぁ、分かったわい。一晩だけじゃぞ?」
「ありがとうございます」
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