第1章

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「ヒヒヒッ、今夜の餌食はどいつに。えっ、鬼?」 この方は山姥と呼ばておった。 「うわおあぁあんっ!」 赤鬼は泣きました。 後にこの声を聞いた人々は、山で巨大な鬼の姿を見て、泣いた赤鬼と呼ぶようになった。 「流石にのう、これは喰えんわい……」 山姥は山小屋に身を潜めます。 すると、雪が降ってきました。 シンシンと降り積もって行きます。 「すみません、一晩泊めて下さいませんか?」 若い綺麗な色白の女性が訪ねて来ました。 彼女があまりにも美しいので山姥は驚きます。 (旨そうな人間じゃ、本日はこいつを喰うとするかのう) 「あぁ、分かったわい。一晩だけじゃぞ?」 「ありがとうございます」
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