第1章

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女性は山小屋に入ると、空き部屋を借りて中に籠ってしまった。 「おやまぁ、何をする気かね?」 山姥は首を傾げる。 暫くし、カタンッ、カタタンと不気味な音がしてきました。 「何をする気じゃ、これ!」 山小屋を壊されると思い、山姥は部屋の障子を開けました。 そこには、一匹の鶴が布を織って居りました。 「えっ、あなた誰ですか?」 鶴は先程の女性の声で訊ねます。 「知らんわい、あんたが間違えたんじゃろ!」 山姥は鶴に言います。 「あらやだ、私ったら。わざわざ雪を降らしましたのに~」 鶴は窓から飛び去りました。 めでたしめでたし。 「畜生、また道に迷った」 その頃に赤鬼は、一軒の家を見付けます。 (おっ、食い物がありそうだ!) 「誰か、助けとくれー!」
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