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その時です、おじいさんの声がしました。
(何だよ、老人しかいないのか)
赤鬼は帰ろうとします。
「助けとくれー」
しかしおじいさんの叫びが耳に付き、離れなかった。
赤鬼は自分をお人好しだなと笑いながら助けに向かったそうな。
「おーい、ってじいさん。壁に頭がめり込んでる……」
唖然とする赤鬼。
「よいしょっと!」
おじいさんを軽々と引っ張る赤鬼、すると。
「んっ、おやまぁ!」
頭に出来た、たんこぶが取れていた。
「あむっ、モグモグ」
赤鬼は腹の足しにとたんこぶを食べたそうだ。
「ふぃー、微妙だな、まぁ良いや。帰る」
赤鬼は帰って行きます。
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