3人が本棚に入れています
本棚に追加
「はははっ、今日も脅かしたぞー」
その頃、狼は笑いながら姿を変える。
(ポンッ)
煙が出て、一匹の狸が姿を現した。
「あー、やっぱり狸だ」
兎は呟く、そしておばあさんの所へ向かった。
「いててっ、あの狼め。よくも鷲を脅かしてくれたわい……」
おばあさんは腰を叩きながら帰宅した。
「おや、婆さん。どうしたんだい?」
心配そうに訊いてくるおじいさん。
「いやのう、山に狼が居たんじゃ」
おばあさんはがっかりしながら言います。
「何とまぁ、狼なんて居やしないよ。きっと化け狸の仕業さ、よし。仕留めてくるさ」
おじいさんは倉に行きました、中に入ると銃を持ち出した。
「これで、狸もお仕舞いじゃ!」
高笑いするおじいさん。
最初のコメントを投稿しよう!