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――場所は変わり、ここはとある都。
町中で鬼が暴れていた。
「きゃあぁああっ!」
着物を着たまだ15才くらいの少女は悲鳴をあげる。
「へへっ、良い餌発見!」
角を生やし、全身が真っ赤な人種、鬼が少女をつまみ上げていた。
「姫、今助けます!」
御付きの人は一寸サイズの少年。
彼の名は一寸ぼうし。
「えいやっ!」
縫い針で鬼を突っつく一寸ぼうし。
「痒いっ、痒い。いただきまーす!」
鬼が、一寸ぼうしをつまみ上げ、噛み砕いて飲み込んだ。
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