第1章

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――場所は変わり、ここはとある都。 町中で鬼が暴れていた。 「きゃあぁああっ!」 着物を着たまだ15才くらいの少女は悲鳴をあげる。 「へへっ、良い餌発見!」 角を生やし、全身が真っ赤な人種、鬼が少女をつまみ上げていた。 「姫、今助けます!」 御付きの人は一寸サイズの少年。 彼の名は一寸ぼうし。 「えいやっ!」 縫い針で鬼を突っつく一寸ぼうし。 「痒いっ、痒い。いただきまーす!」 鬼が、一寸ぼうしをつまみ上げ、噛み砕いて飲み込んだ。
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