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……あれ? さっきよりもゆっくり歩いてくれてる?
時々小走りしなきゃな、と思っていたけれど、立花君の歩くスピードが落ちている事に気づいた私は立花君を見上げた。
「……ふふっ」
「何?」
「ううん、何でもないよー」
少し酷い事言っちゃったな、と私は反省した。
グラウンドは運動部の人達が走り回っていた。
教室にいた時よりも声が大きく聞こえる。
頑張ってる声だ。
練習は辛くて苦しそうだけど、皆楽しそう。
運動音痴の私には縁がなかったけれど、見ていると応援したくなる。
と、休憩中のラクロス部の女子と目が合った。
何やらひそひそと話しているようで、私は首を傾げる。
他のクラスの子、だよね……何だろ。
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