タイムスリップ

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当然やけどうちの言葉が信じられへん様子で、相変わらずあたふたしとる茉莉花たち。 そんな行動が余計に目立たせてしもたようで、不審者を見る様な目でうちらを見つめる人々が集まって来た。 「じっとしとるとあかん。何処か人目の付かへん場所に移動しますえ」 (どんな時代に来たんかわからへんけど、こないな格好では目立ってしゃあない…) そう思い、移動を始める。 しかし。 「っ、壬生狼や!」 集まった内の1人が叫んだ。 (壬生狼…。これはまた厄介な時代に来てしもうたみたいやね…) うちは咄嗟に茉莉花の手を握る。 「ゆう、結城はん、逃げるえ!」 言いながらうちは人混みの中を走り出す。 ゆう達もそれに反応して走り出した。
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