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ディアッカ「思ったよりも手薄だな。」
ニコル「罠の可能性もありますね。」
アスラン「確かに防衛の本隊がどこか死角に潜んでいる可能性もある。」
イザーク「人間が相手なら俺達で殺ればいい、問題なのは無用に傷つけずにクルーゼ隊長にお渡しする事だからな。」
クルーゼ隊長…本名はラウ・ル・クルーゼ。顔をマスクで隠してて、表情を見ることは出来ないけれど、隊を任される位だから…かなり強い人だよ。
イザーク「おい、聞いているのか!?」
考え事をしていたらイザークさんに半ば怒鳴る調子で尋ねられた。
リヒオス「す、すみません…考え事をしてました…。」
イザーク「全くお前という奴は…!!」
ディアッカ「イザーク!」
声が大きくなりすぎたイザークさんをディアッカさんが制する。
リヒオス「あ、あの…一体どういう話だったのですか?連合の警戒体制の話をしていたのまでは聞いていたのですが…。」
ニコル「確認された新型機動兵器を、どの様にして奪取するかということです。MSを投入するにしても、連合軍と正面から当たるのは危険ですから。」
僕はさっき聞いた情報から頭の中で奪取する現場を構築して、戦術を組み立てようと試みる。
基地の隅には簡素な監視施設が一基ずつ、合計四ヶ所にある。更に、装甲車輌や飛行兵器(確か…メビウス?だったと思う)も、建物の外に配備していたのは車輌が六台、飛行兵器が十機。真正面から突撃をかければ、確かに勝てないと思う。
リヒオス「…陽動メンバーのジンの装備を教えていただけますか?」
ニコル「ええと…バルデュス装備の重突撃銃が二機、キャットゥスと重突撃銃持ちが二機です。」
リヒオス「特化砲は?」
ニコル「外で待機しているミゲルさんだけです。」
特化砲っていうのは特化重粒子砲の事でキャットゥスっていうのは足につけるミサイルポッドの事でバルデュスは無反動砲だね。ミゲルさんっていうのは僕達の先輩で、専用機のジンを持っているんだ。
リヒオス「防衛の戦力はそう多くないので、ここは複数機による火力での強行突破が望ましいと思うのですが、如何でしょうか?」
ニコル「…どう思います?アスラン。」
アスラン「それならば、手早く制圧は出来ると思う。問題は投入する数だ。」
もしもここで全機投入すれば、少なくとも過剰な敵意を見せた事となり、連合軍の迎撃部隊の出撃や今後にも関わる事になる…。
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