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「今が最低なら、
これからそんなこと起こさなきゃいいでしょ。
おめでたいことなんだよ?
好きな人が、子供を身ごもってくれるなんて、
すっごく嬉しいことなんじゃないの?
欲しくたって、できない夫婦だって
たくさんいるんだからね。
これに懲りて、もう浮気とか絶対に止めて、
ちゃんと覚悟を決めて、
セリアちゃんを幸せにしてあげなきゃ!!」
私の剣幕に圧倒されながら、藤本くんは小さく口を開く。
「今まで抱いてた女に言われると響くな・・」
そうだ・・。
さっきまでその腕に抱かれてたんだ・・。
だけど、なんだか、
全てが過去のことになったように感じた。
「・・・なかったことにしよ。
私も、全部忘れるから。
ちゃんと、身を固めなさい」
私はもう一度、藤本くんの肩をバシっと叩いた。
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