決別 #2

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「・・・あぁ・・。 悪かったな。中嶋ちゃん・・」 そう言いながら、藤本くんは、 ベッドから立ち上がった。 まだ少し戸惑った顔のままだけど・・。 荷物をまとめて、カバンを手に持つ。 「じゃあ。俺、行くわ」 「うん。ちゃんと顔見て しっかり話し合って!」 「そうする・・。 ありがとうな・・」 慌てて、部屋を出ていこうとする藤本くんに向かって、 精一杯の気持ちを込めて言った。 「頑張って!」 きっと私よりずっと後悔している藤本くんを見てたら、 私の重かった気持ちも 軽くなっていく・・。 今なら、 ちゃんと二人を応援できる気がした。
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