決別 #2

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決別 #2

「電話で聞く話じゃねーよな。 しかも、他の女とホテルにいるときに・・」 他の女・・。 そう呼ばれたことに、不思議とショックは受けない。 「・・・・・」 「最低だよな・・。 父親になる失格なんてねーな・・」 大きく息を吐き出しながら、 がっくりと肩を落として、つぶやくように言う。 「何、言ってるのよ!! 子供でしょ?もういるんでしょ? セリアちゃんのこと、本気で好きなんでしょ?」 「・・・・・」 藤本くんが、余りにも不甲斐なく見えて・・。 なんだかどんどん、腹が立ってくる。 声を荒げる私を藤本くんは、 ポカンと見上げた。
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