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ずっと引きずってたけど、
藤本くんのことがあって、
やっと、吹っ切れたと思ったのに・・。
リビングに入ってすぐ、
テーブルの上に置かれたご馳走に目を奪われた。
私が、好きだって言ったことがある
私の好物ばっかりが並んでる。
要・・。
何やってんのよ?
テーブルの端にはメモが置かれていた。
【お疲れ様。
今日食べないなら、明日にでも食えよ。
しっかり野菜も食わないと体壊すぞ】
やだ・・。
唇が震える・・。
新居が見つかるまでの間、
一緒に暮らしていいって言ったのも、
要がいてくれたら家事もラクだって言ったのも、
私が、もう吹っ切れたところを見せたくて
安心して要が先に進めるように・・。
だけど、
ちょっと考えれば分かることだった。
私は、心の隅でこれを期待してたのかな。
要は優しすぎるんだ・・。
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