同居 #2

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何時に帰れるか、わからなくても、 食事くらい食べるだろ? もし今日食べなくても、 明日の朝食に食べてもいい・・。 引越しの荷解きが一段落すると、 俺は、食料を買いに行くことにした。 部屋を出て、エレベーターを降りたホールのところで、 同じ階に住む、 顔見知りの主婦に声をかけられた。 名前は、たしか、大久保さん。 「あら。中嶋さんところの旦那さん。久しぶりね」 40代前半かな。 俺たちとそれほど歳は変わらないと思う。 ここに引越してきたばかりの頃から、 会うたびに声をかけてくる、話し好きの女性で、 たしか小学生の息子さんが1人いたはず・・。 「あ。こんにちは。 ご無沙汰してます」 俺は、笑顔を作って頭を下げた。
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