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桜井さんと要は、何でもないただの同期なんだよね・・?
じゃなかったら、こんな風に、軽く私に話してくれるはずない。
「幸せオーラが、すごくてさ。
昨日も朝・・」
要が話が遠くに聞こえていく。
『匠』の大将からその話を聞いたとき、
私は・・
完全に自分を見失ってた。
あの日、私は、
藤本くんと寝たんだ。
後悔するつもりもなかったし、
あれから吹っ切れた気でいたけど、
要は、なんでもなかったのに・・
私は、なんてことを・・。
「ユキ・・?
どうかした・・?
あぁ・・。
幸せな二人の話なんて聞きたくなかった・・かな。
わりぃ」
私の相槌が止まったからかな。
運転しながら、チラリとこちらを見た要は、明るかった声のトーンを落として謝った。
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