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「ち、違うの・・。大丈夫だよ」
私、二人の仲を
誤解して、とんでもないことを・・。
だけど、要になんて言えばいい・・?
「一つだけ、気になってたこと聞いていい?
答えたくなかったら、答えなくてもいい」
要は運転をしながら、
こちらを見ることなく、ポツリと言った。
「うん」
「・・ユキは、
新しい男、できたの・・?」
ズキン・・と胸が痛む。
要は、大将から聞いたんだよね?
あの日、私は藤本くんに引かれるように店を出て、
そのままホテルに行ったんだった。
大将が、何かを感じ取って
要に伝えてもおかしくない。
履いているスカートの裾をギュっと掴んで、
胸の痛みを誤魔化そうとするけど・・。
やっぱり平気でなんていられない・・。
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