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上手くいっていたときは、
休みが合いさえすれば、二人でどこかに出掛けていた。
ずっと、デートらしいことなんてしてなかったよな・・。
「じゃあ、明日・・ね・・」
「うん・・じゃ、明日・・」
そのままユキは逃げるように部屋に入っていった。
どこに行くかなんて、聞かないんだな。
結婚してた時も、行き先言わずに行き当たりばったりで出掛けることが多かったけど・・
やっぱり、避けられてる感じは拭いきれない。
ふぅ・・。
やっぱり、時間は戻せないんだよな。
フラっと入ったキッチン。
片付けたといっても、鍋に入ったままの
ユキの手料理。
鍋の蓋を開けてみて、
ハッっとした。
・・肉じゃがかよ・・。
俺が、一番好きだったユキの手料理。
もちろん、ユキも知ってるはずだ。
なんでだよ・・。
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