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私と直登は静かに、、、
ルイの話に耳を傾ける
「なんかね、涼介さんって
親が決めた結婚相手いるんだって」
シーン
「え?!」
状況が飲み込めず考えていたら、、、
すごく驚いた、、、
そういうの、テレビとか漫画でしか見たことがなかったから、実際にあるんだ、、、って思った。
直登も、いまどき?って驚いてた
「って、影山さんが言ってきたわけ?」
直登は少し怒ってる口調だった。
なんだかんだ言っても親友思いの優しい奴
子供の頃から兄弟のように育ってきたルイと直登
私には入れない空気が流れるときもあるしタイミングもある
私より今回のことを重く受け止めているのも直登
「涼介さんも、、、ついこの間お父さんから聞かされたみたいで。
私といるとこをたまたま門下生さんが見たみたいで、それをお父さんに伝えて、、、
それを聞いたお父さんが、、、
決まった相手がいるんだからほどほどにしろって涼介さんに言ったみたいで。
今週お見合いっていうか、、、
初めて会うことになったらしい」
「え、、、今週?!
それは、、、ルイとのことが判ったから会うのも早めたってかんじ、、、?」
私は胸が締め付けられて苦しかった
でも私以上に、比べ物にならないくらいルイは、、、
「そうみたい。
相手の人は23歳の大企業の令嬢だってさー
あは(笑)だったら、さっさと別れてくれればいいのにさぁ、涼介さんったら、そんな話は蹴って、、、ルイと一緒になりたいとかいうの、、、
馬鹿でしょ」
ルイは今にも壊れそうなガラスのようだった
「涼介さん、、、
きちんとルイのこと考えてるんだネ」
「そうか?この状況に酔ってるだけじゃなくて?」
私の言葉を厳しく直登の言葉が遮る
「そんな、、、
だってその話を蹴ってルイと結婚したいってことでしょ」
「甘いよ
Happy endじゃないでしょ世の中
だったらいちいち、ルイを心配させて苦しめるようなこと言わずに
隠しておけばいいだろ
結局は、、、家なんて捨てられない身分でしょ」
「直登は、なんでそんな風にしか物事を見られないの?!
ルイと一緒になりたいって言ってるでしょ
それは、ルイの意思確認してるんでしょ。ルイがOKしたらルイとの事が進むって事でしょ」
「ルイが自ら身を引けってことだろ。
まだ19だし、俺ら。
今に固執しなくていいだろ」
直登と私はルイの前で初めて激しくやり取りしてしまった
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