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ゼロロの後ろからひょこっと身体を覗かせ怒りの色を窺わせる少女プルル。
闇の中でも綺麗に咲き誇る花が浮き上がり、彼女の可愛さを際立たせている。
「な、なんでここに」
「プルルちゃんが…?」
プルプルと身体を震わせながら、お互いの手を握り合うケロロとギロロ。
彼らはなぜ彼女がここにいるのか問う為、ぽつりと言葉を発した。
「偶然訓練所の前を通りかかったらケロロ君達が入って行くのが見えて追いかけてきたの。」
微笑みながら恐怖の色など微塵も見せずに理由を話すプルル。
二人は肝が据わっている少女に呆気にとられ、ゼロロに至っては雰囲気を読み取れず、にこにこと笑っている。
ケロロとギロロは手を離しお互いの顔を見合わせると己の羞恥を晒さない事よりも彼女に逆らわない事の方が大事だと察した。
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