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「ゼロロ!?」
「はっ、ぁ…良かった。ここにいたんだ、心配…したんだよ?」
彼は息が切れて辛いはずなのに俺を安心させる為か柔和な笑みを湛えた。
彼の優しげな微笑みによって不安に駆られて生まれた恐怖という感情が消え――
「ギロロー!ゼロロー!!」
「お前は人の青春を何だと思っているーッッ!!」
「な、何キレてんだよっ」
折角和やかな雰囲気に浸っていたのに聞き慣れた声が耳に届き、静まって感情が再び湧いてきた。
「ケロロ!さっきの白骨ってお前だろ!?」
「そんなことどうでもいいだろ!」
「どうでもいいだとぉ!!」
ゼロロは訓練所内に入る時と似たようなやり取りをし、怒りを露にするギロロをいつも通り宥める。
彼は今にも噛み付きそうなギロロを押さえながら息を切らす緑色の友人に問い掛けた。
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