大切な存在

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がばっと跳ね起き、先程の気だるさはどこへいったのか水を得た魚のようにいきいきしているケロロ。   タママは少し考えれば分かることだというのは敢えて伝えず、微笑みながら彼の身体を起こす手助けをするべく手を差し伸べた。     だが、     「さわるなっ!!」   「………え?」     普段の彼からは想像も出来ないほど冷たい声音とともに彼に向けた手を払われた。   予想外な出来事に硬直しているとケロロが我に返り、必死に謝罪をした。   でも彼の耳に謝罪の言葉は届かななかった。       脳に浮かんだのは一週間触れてこなかったあの人の姿。   脳裏を過った考えがもし本当だったとしたら……。         「おーケンカかぁ?」
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