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ぐるぐるとする視界を目をとじてやり過ごした。
その間、綾瀬家の方々は談笑をして待ってくれていた。
「すみません。もう大丈夫です。」
そう言って身体を起こしソファに座り直した。
「まだ顔色悪い。横になってていいんだぞ。」
「ううん。大丈夫だよ。」
「わかった。気分悪くなったらちゃんと言ってな。」
「うん。」
俺が起きた事により綾瀬家のみんながソファに腰を降ろした。
「じゃあ、話すな。俺達、結婚する事に決めました。きちんと、ゆずにプロポーズをして了承を得て決めた事だ。」
「「えーー!!」」と双子ちゃん。
「まあ、予想はしてたわ」と菜々子さん。
「本当にうちの息子でいいの?」と淳のお母さん。
「………。」と淳のお父さん。
「俺には、淳しかいないんです。」
緊張していたはずなのになぜか言葉がするするとでてきた。
「子供の頃の俺をすくい上げてくれたのは彼なんです。そして、その後もずっと面倒を見てくれたのも彼なんです。これからは俺が彼を支えていきたいんです。ずっとずっと彼と一緒に生きて行こうって。ずっとすっと彼の隣を譲ってやるもんかって決めたんです。こんな情けない奴ですが、どうか、どうかっ、彼を僕にください!!」
「っ//////」
あ。
言い切ってしまった………。
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