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自分で言ってしまった意味を言ってしまった後に理解すると、頭の中は大パニック。
「はわっ!いや、あのっ!えーとっ、そのっ!」
「ゆっ、ゆず!」
「ひゃいっ!」
変な声と共に隣に座っている淳をみると、いつもクールな彼が顔を真っ赤にして俺を見ていた。
「ぶっ。」
菜々子さんが吹き出すと、綾瀬家の方々は大爆笑していた。
あの無口な淳のお父さんまでも、めっちゃ笑ってる。
「はははっ。ふー。こんなに笑ったのは久しぶりだよ。そうかそうか。ははっ。淳、良かったな。」
淳のお父さんが復活してもまだみんな笑ってる。
「こんな息子でいいなら、持っていけ。そして絶対幸せになるんだぞ、ゆずくん。淳、この子を幸せにする覚悟あるよな?」
「もちろん!俺もゆずがいなきゃ生きて行けないからな。もういいですってくらい幸せにする。」
「へっ!あ、あのっ!」
「ゆずくんっ!淳がなにか変な事したらすぐに言ってね。菜々子も淳がやらかしたら、殴りに行く役頼んだわよ!」
「あははははははっ!わかったわ!淳、その時は容赦しないわよ!」
「そ、そんな変な事しねぇ!」
「「自分達も出撃いたします!」」
「たのんだわよっ!菜美、波緒!」
「おっ、お願い、致します………。」
俺がまた一言言うと大爆笑。
恥ずかし過ぎて膝の上で硬く握った手を見つめた。
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