第1章

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時を戻す事一日。 無事就職活動を終えた大学四年の夏。 周りは卒論を血眼になってやっている中、高校の時からずっと交際中である社会人二年目の淳と同棲している家のベッドで唸っていた。 「ヴー。気持ち悪い。」 「ゆず。大丈夫?」 「うーん。」 数日前からの体調不良に悩まされている。 原因は多分だけど夏バテだと思う。 「俺、明日仕事休みだから一緒に病院行こうか。」 「……うん。ごめんな、折角のお休みなのに……。」 「いーのいーの。気にしないで寝ちゃいな。そろそろ時間だから仕事行くな。何かあったらすぐ電話してな。」 「うん。いってらっしゃい」 「いってきます」 淳は俺の頭を一撫でして立ち上がった。 あまり気分が良くなかった為すぐに寝入ってしまった。
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