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片膝をついて、上品な彫刻が刻まれている指輪がはいった小ぶりの箱を俺の前に差し出す。
「ふぅっ、うっ、うそじゃ、ないよねっ?」
「そんなわけないでしょー」
「ひっくっ、うぅっ、そうだよっねっ。ふふっ。」
「とーぜん。それで、受け取ってくれるか?」
「ふふふっ。とーぜん!」
「うわっ!!ちょっと、ゆずー。」
おもわず淳の首の後ろに両手まわし、抱きついた。
本当に嬉しい。
嬉しすぎてまだぼろぼろでる涙に自分でもびっくりしているが、淳はもっとびっくりした顔をしている。
「じゅーん!大好き!!」
「ゆず、俺も好き。本当に好き。愛してる。」
「そんなに言うなっ!恥ずかしい!」
「ごめんごめんっ!」
淳にしっかりと抱きとめられ、すこし見つめあった後お互い吸い寄せられるようにキスをした。
ああ、ほんとすき。
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