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「…でもね、妹子も友子も今以上に勉強がんばんなきゃダメよ。」
カナの言葉に妹子は動揺した。
「え?今以上に勉強するの、何で!?」
友子も続いた。
「どうして?」
「二人ともーー、
知らないのね!!
卯思議高校は超難関よ。」
妹子は大袈裟に驚きのリアクションをした。
それを見ていた、友子も同じ様にリアクションをとる。
「偏差値は高いわけじゃないの……
私立卯思議高校はホームレスから成り上がったと言う、歩河光三(あゆかわみつぞう)が作って経営しているんだけど。」
「へーそうなんだー。」
「妹子…あんたが行きたいって言ったんでしょ。」
友子が何度も大きく頷いた。
「だってー、昨日噂聞いたんだもん。」
「でね、歩河光三は資産うん百億って言われてて、趣味で学校を作ったみたいなんだけど……
何と実力主義で、学業、スポーツ等で功績をあげると学費が割り引かれるのよ。」
力強いカナの話を妹子は上の空で聞いていた。
「ねぇーカナ、そんなことより噂本当かな?」
「その噂は知らないけど……入学試験は他とは一線を引いてるはずよ、その準備をするために今以上に勉強をして、色んな準備が必要なの分かった!!二人とも。」
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