6人が本棚に入れています
本棚に追加
教室のドアの前
「ん、じゃあ先生……さっき何であんなに驚いた顔をしてたんですか?
だって、変更を頼む生徒が沢山いたわけですよね。」
「ああ、まさか小野道さんまで、進路を悩んでいるなんて、思わなかったからですよ。」
「え。」
そう言うと、亀田先生はドアを開けて教室に入り言った。
「はい、遅刻。」
「えー、あれ?
カナと友子がいない。」
なんと、二人は妹子をおいて先に教室に入っていた。
「もー、ひどい。」
亀田先生は何も無かったように教卓の前にたち、話始めた。
「じゃあーホームルームを始めるー、(ゆっくりと席を見渡した)えっと欠席はなしなー。」
空気のよめない、生徒が話を遮る。
「せんせーい、おののいもこは遅刻じゃないんですか?」
周りの生徒がクスクスと笑う。
「前田…人の名前を間違えるな、そしてからかうな!!
で、言っておくぞお前たち、進路変更は夏休み前までな。」
「はーい。」
そう、小野道妹子は中学に入って授業でおののいもこが登場してから、度々からかわれていた。
カナが小声で妹子に話しかける。
「大丈夫?妹子。」
「もうなれたわよ、それにこれで卯思議高校を受験できるし嬉しいわ…あ、カナ裏切り者。」
「え、先に教室に入った事?
そっちの事こそ気にしないでよ。」
「気にするわよ、本当に遅刻にされてたら、げきおこぷよぷよまるよ。」
「あら、怒ってないわね。」
最初のコメントを投稿しよう!