第1章

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教室のドアの前 「ん、じゃあ先生……さっき何であんなに驚いた顔をしてたんですか? だって、変更を頼む生徒が沢山いたわけですよね。」 「ああ、まさか小野道さんまで、進路を悩んでいるなんて、思わなかったからですよ。」 「え。」 そう言うと、亀田先生はドアを開けて教室に入り言った。 「はい、遅刻。」 「えー、あれ? カナと友子がいない。」 なんと、二人は妹子をおいて先に教室に入っていた。 「もー、ひどい。」 亀田先生は何も無かったように教卓の前にたち、話始めた。 「じゃあーホームルームを始めるー、(ゆっくりと席を見渡した)えっと欠席はなしなー。」 空気のよめない、生徒が話を遮る。 「せんせーい、おののいもこは遅刻じゃないんですか?」 周りの生徒がクスクスと笑う。 「前田…人の名前を間違えるな、そしてからかうな!! で、言っておくぞお前たち、進路変更は夏休み前までな。」 「はーい。」 そう、小野道妹子は中学に入って授業でおののいもこが登場してから、度々からかわれていた。 カナが小声で妹子に話しかける。 「大丈夫?妹子。」 「もうなれたわよ、それにこれで卯思議高校を受験できるし嬉しいわ…あ、カナ裏切り者。」 「え、先に教室に入った事? そっちの事こそ気にしないでよ。」 「気にするわよ、本当に遅刻にされてたら、げきおこぷよぷよまるよ。」 「あら、怒ってないわね。」
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