恋がはじまった。

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次の日━━ 学校までまだまだ。 歩いて登校するの楽しいけど、つかれるなー。 しかも今日寝癖やばいし。 北乃くんに会いたくないーー。 北乃「おはよ、咲ちゃん。」 会いたくないときには必ず現れる。 この鈍感男。 「おはよー!あんまり見ないでね、寝癖がすごくて……」 北乃「ほんと。かわいい(笑)」 「え!?もう……気にしてるんだからー」 北乃「気にしてるとか言うともっと、いじりたくなるよね(笑)」 「もうー///」 北乃「あはは」 楽しんでるし。わたしが気にしてることを。 楽しそう。笑ってる。かわいい。 ずっとずっと…近くで見ていたいな。 「あ!アップルパイ!」 北乃「おお!できたの?」 「昨日やってみたんだけどさ、真っ黒焦げになっちゃって(笑)がんばるから、もうちょっと待っててね。」 北乃「いいよ。特別待ってあげる。」 え!?ちょ、この人もしかして、Sなの? なによ、この楽しそうな顔は。 きっと、わたしのこと、アップルパイなんて作れない女だと思ってる。 北乃「かわいいね、咲ちゃん。」 「え!?」 北乃「奥野が好きなのもわかるなー」 「ええ!?」 北乃「俺のモノにしたくなる。」 この人…思ってた人と少し違います。 でも……やっぱりこの人が好きです。
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