恋がはじまった。

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月曜日━━━ この土日はアップルパイに費やした。 たくさん作ったけど、傑作を持ってきた。 凛「なんかいいにおい……あ、アップルパイ!?」 「そうっ!わかった?うれしい。」 凛「いつ渡すの?」 「それを凛に相談しようと思ってて。放課後の方がたくさん話せるかな」 凛「わたし放課後の方がいいと思う!」 「じゃ、言ってくる!」 凛「え!?そんな行動力あったっけ?」 「これは…今日渡さないとダメなんだもん。」 凛「うんっ。いってらっしゃい。」 「よしっ。」 隣のクラスを覗くと、北乃くんは男の子の輪の中で楽しそうに笑ってた。 あそこに突っ込む勇気はないな…… しばらく見てよう。 見ていたい。北乃くんの笑顔。 気づかれてしまったのか、北乃くんがこっちに向かって歩いてきた。 なぜか………隠れてしまった。 北乃「おはよ、咲ちゃん。どした?」  「あ、あのね、アップルパイ……」 北乃「お!作ってきたの?」 「そうなの…だから、放課後渡すね!」 北乃「やった。ありがと。楽しみにしてるね。」 「うんっ。」 よしっ!約束できた! 放課後どうするかだよね。 何話そうかな…
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