最終章 また輝くために

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             ◇    結局、みんな泊まってく事になった。  けど、どこで寝るとか決めないで、それぞれ勝手に寝ることになった。  ベッドで寝るのだけは、家主の特権でちひろになったけど。  目が覚めると、目の前にマサト君の顔があった。ヒトミちゃんと寝ていた筈なのに、ちゃっかりベッドに潜り込んでた。 「ちひろちゃん、寝ている顔も可愛いね」  この子のボーイソプラノボイスには、計算も下心も混じっていない素直さがあった。 「マサト君、おはよ」 「ちひろちゃん、おはよ。ママたちまだ寝ているよ。お寝坊さんだよね」  二人で見つめあって微笑み会うと、床で寝ているルミとサヤちゃんを、踏まないように洗面所に行った。  背中には、マサト君が乗っかってる。  顔を洗ってキッチンに戻ると、アキちゃんが毛布にくるまって寝てた。  ちひろの部屋は無理すれば、六人まで入れるんだね。
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