最終章 また輝くために

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            ◆    家に帰ったが、ちひろからのメールはない。  まだ、起きていないのだろうか。ルミちゃんに確認のメールをしたが、こちらも返信のメールは無い。  結局、連絡が無いままで寝てしまった。  翌朝、携帯をチェックするとルミちゃんから、ちひろが目を覚ましたと報告が入っていた。  だが、ちひろからのメールはない。  本当は早朝で迷惑であっても、ちひろに連絡を取りたかった。だが午前中から会議で、そんな余裕はなかった。 「まだ、他に何か気にしていることでもあるのかな。翔の事以外で、何があるって言うんだよ」  考えながらも、会議の事が気になって、そのまま出勤した。  四月から新体制になり、お披露目も兼ねて部所内での会議が行われた。  片岡さんも、副部長に昇進している。 「それでは、会議を始めます」  進行役が、重々しく会議の開始を宣言する。
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