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この時期じゃ、風邪引きそうだけど。
「マサト君。ママとお姉ちゃんたちを、起こしてきてくれない?」
「うん、いいよ」
マサト君の目に、イタズラな色が浮かんだ瞬間、部屋に飛び込んでルミとサヤちゃんを襲撃した。
キャアキャア言いながら、二人の上に乗り、次のターゲットをヒトミちゃんに変更して、ソファーへと飛び移る。
大人しくていい子なマサト君だから、優しい起こし方をすると思ってた。だけど、四歳児らしい極悪非道な起こし方をしてくれた。
ヒトミちゃん以外の三人にとって、最悪な目覚めになっていたと思う。
「おはよう、みんな。お昼、どうする?」
「えっ、もうそんな時間なの?」
時計は、昼の一時前を主張してる。
ルミの提案で、宅配寿司を頼むことにした。料金は、ルミのオゴリだって。
「もしもし、えっと十人前の花握りを二つと、お子様寿司を一つ。大至急で持ってきてください」
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