最終章 また輝くために

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   それで、ちひろ以外の四人は、二人づつの二組に分かれて、時間差で行くことにした。 「ねぇ、ちひろは?」 「あんたは、彼女なんだから一人で行くのが当たり前でしょ? 行く時間を教えるから、ずらして行ってよね」 「何よそれ、冷たいじゃない」  イジメっぽい対応だった。  ちひろが直樹と別れそうだからって、そんな仕打ちは無いと思う。でも、ルミたちの予定を聞いて、被らないように自分の予定を決めていた。  次の日、ルミとサヤちゃんがお昼前。アキちゃんとヒトミちゃんが一時からだから、二時に行く事にした。  でも、行くのにまだ悩んでたりして、お見舞いを買うのにも時間がかかった。 「あれから、容態のメール来ないけど、直樹は大丈夫なのかな……」  ウジウジと考え出すと、悪い方に悪い方にと考えが向かってく。  こんな時、ドラマだと彼氏は寝た切りとか、手遅れで植物状態とか不治の病が見付かったり。
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