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あれから二年の月日が経った。
少年院を出た俺は、保護観察員の人の計らいで土木の見習いをしている。
今でも、死んだ奴等が見えることがある。けれど、それは薬物の副作用らしく、月に二回病院へ通っている。
一方、安藤さんは服役中に首を吊って自殺。結局、なぜ俺を庇ったのか聞けずじまい。
なあ、お前ら。
今でも俺を恨んでるのか?
言っとくけど、悪いのはお前らと、薬だ。
……ああ、罪悪感はあるよ。けれど、それは少年院にすべで置いてきた。
だから、俺には罪はないから
俺は悪くないから。
ごめん。
完
最後までお付き合いしてくださり本当にありがとうございました。(夜市)
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