第二章 三部

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 まずは、ゆっくりと丁寧に首を切り開く。途端に溢れ出す新鮮な血。それは、まるで噴水のようで、ポツポツと俺の顔に斑点を付ける。  しかし、だんだん勢いを無くしていくソレ。俺は血の出る量が減ったのを確認すると、更に深く切り込んだ。 ゴリッ――  包丁の刃が何かに当たった。――骨だ。 固い骨を切るのに幾らか時間がかかったが、何とか首は切れた。  続けざまに切り刻む腕や身体。剥ぎ取った人肉をそのままにし、骨だけをポリ袋に入れる。 ウイイイン――  台所から持ってきたミキサーで人肉と内臓をミンチ状に。機械の中でぐるぐると回る赤黒い物体を眺めなから俺はニヤニヤと笑っていた。
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