451人が本棚に入れています
本棚に追加
お袋が死んで困ったことは、自由な金が手に入らない事。小遣いはあるものの、少なすぎて到底足りやしない。
「母ちゃん、俺だよ俺。そ、ヒロシ」
なので、俺はアルバイトをすることにした。
年寄りを騙すだけの簡単なアルバイト。元締めは高松さんで、いつものメンバー全員で作業をこなしていく。
この事は兄貴には言っていない。言ってしまえば、ぶん殴られる事は目に見えているからだ。
どんどん振り込まれて来る大金。増えていく通帳残高に、高松さんは大笑い。
裏ルートで手にいれた通帳なので、ばれる前に金を下ろしてしまえば問題なし。
変装しておろしているので、捕まる心配もない。
最初のコメントを投稿しよう!