第二章 一部

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(恭輔の事か? でも、それは俺のせいじゃない)  そう、全ての責任は高松さんにある。 『悪いのは、恭輔を殺した張本人である高松さんだ』 と、責任転換することで、今までの俺は罪の意識から逃れてきた。  しかし、それが悪いと感じたことは一度もない。だから俺は、今までと変わらずこれからもそうするつもりでいる。 (他人がどう言おうが、知ったことではない)  俺は次々と送られてくるメールを削除し、そのアドレス事態を拒否。  すると、必然的に止むバイブレーション。メールが届かなくなったことが分かるや否や、俺はほっと安堵(あんど)の息を吐く。  だが、この時の俺は大事な事を見落としていた。 それは、 『アドレスを変更すれば、再びメールを送って来れる』 と、いう事。つまり、拒否したところでなんの意味もなさず、相手は永遠にEメール(電子メール)を送って来れるわけだ。 ヴヴヴ……ヴヴヴ……  案の定、再び携帯電話が震え始めた。  送り主は、同じ人間に違いない。 『地獄に堕ちろ』 中身は同じ言葉を羅列しているだけで、何のおもしろみもないくだらない内容。 (逆恨みも大概にしろ) と、今度は自分のアドレスを変えた。
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