451人が本棚に入れています
本棚に追加
『●●町の高松哲二死ね』
『薬中のクソカス』
『社会のゴミだろ』
そうこうしている内に、書き込みはどんどん増えていく。
内容は、全て高松さんの悪口。良い書き込みなど一つもない。
『はるきに逢いたい』
高松さんの悪口が永遠と書き込まれている中、一つだけ違った書き込みがあった。
『はるきって誰?』
すると、即座に増える一行の質問文。
『まみの彼氏』
その答えに俺は驚愕した。
例の『まみ』がまた、俺の前に現れたのだ。
「“はるき”ってお前の事?」
太一の言葉に、皆の目が俺に向く。
「しっ知らねえよ! 誰だよ“まみ”って━━」
「本当に?」
「だから、知らねえって言ってんだろ!」
太一があまりにもしつこく訊いてくるので、俺は少し強めに言い返した。
この時の俺は、太一の事を少しだけ疎(うと)ましく思っていた。
俺は男や女に限らずしつこい奴は好きじゃない。それが例え親友であったとしてもあまり関係ないだろう。
最初のコメントを投稿しよう!