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カオルは漆黒の覇気が纏っていた。禍々しい覇気にカオルは明日に期待していた。
「全員総攻撃だ。明日な」
だが、天命は幽華に味方した。
天照暦37年9月3日
深い霧に覆われた関ヶ原にホラ貝の音が聞こえた。
「行け!」
将司が先発隊として侑奈軍と激突。
「菰野(Komono)抜刀術(Unterlassung Breitschwert)・血龍(Blutdrachen)騎王(Fahrt Wang)桜花(Sakura Blume)千閃(tausend Flash)」
戦場に流れる血を刀に変えて戦場の覇気を小太刀に変えて右足で踏み込んだ。長刀と小太刀の二刀流での右足で強く踏み込み鞘を抜かずに逆手に持ち変えて空間を歪ませ、急速に戻らされた時間の衝撃波で相手を引き付けさせて将司の刀が敵の軍を壊滅させた。
侑奈軍に長島・榊・森の軍が激突。松尾山の麓で侑奈が真の実力を見せた。
「雷鳴天轟(Sturmischer Tag Boom)」
雷の雷撃を浴びる侑奈に榊軍の半数が焼け焦げて感電した。ビリビリと雷撃の中榊は目も瞑り刀を抜いた。菰野武士の血が急速に目覚めようとしていた。心臓の鼓動が熱く、ドクンドクンドクンと脈打つCODEの血がその時に雷を避けた。
「何!あっ!私の雷を避けた・・だと!」
「拙者に流れる血が目覚めた。拙者に雷は無用。無に還せ」
榊が刀を抜き侑奈も槍を構える。
「ああっ!雷がダメだろ?私はこう見えても・・・」
「斬鬼神将(Spirits geschnitten werden)天魔空靭(Leere harten Damonen)」
カチッと刀を抜き侑奈を斬り侑奈の首を討ち取った。
「皆、立ち上がれ。さぁ。立ち上がれ。武功を上げた。初めてだ。菰野に産まれて武士として生きてくのか迷った際に・・・こう・・敵将の首討ち取ったぞ!勝ち鬨~勝ち鬨~勝ち鬨~ルンルンルンルンルンルンルンルンルンルンルン」
榊は残った兵足軽と共に勝ち鬨を上げた。
「エイエイオー!エイエイエオー!エイエイオー!オー!エイエイエイオー!」
侑奈が討ち取られたことは直ぐにカオルに伝えられた。
「侑奈よ。御苦労であった。」
「手を込むな。もう見てられぬ。私が行く。良いな。陣がガラ空きだが、総攻撃の総攻撃で何としてもKGUを潰せ。粋がる連中ほど弱い。クズが何十人相手だろうが、私は神だ。」
カオルは黒ローブを脱ぎ黒コートで戦場に漆黒の空気が流れた。神のCODEの極限を超えた状態で松尾山から馬が駆け巡った。
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