EPⅡ覚醒~神武(Erwachen Jimmu )~CODE:ZERO

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ハマショー・御比賂・藪内剣星・藪甲斐・結麻の軍が崩れ落ちて関ヶ原の戦は僅か短時間で幕を閉じようとしていた。降り注ぐ雨の中白宮・甜歌・占守・瑤子・レイヴン・英矢・和雪その他二十名が包囲した。 「無駄だ。抵抗しない方身の為と思え。」  幽華がカオルの貌を上げて言うと、カオルは拳に力強く握りしめて大地に激震が走った。神の怒りと力がMAXで関ヶ原の断槍が現れた。地表が割れてプレートが剥き出しに、マグマがブツブツ湧き出ていた。 「俺達魔柄家を舐めるな。氷で全てを凍らせてやる」  白宮親子と占守と亜理寿と甜歌がマグマを凍らせてプレートを分厚い氷で止めた。 「超極限氷壁MAX(Ultra-Grenzwert MAX Bingbi)」 全員降参した。 「覚えておけ!このままで終わると思うなよ!必ずKGUをぶっ潰す。せいぜい足掻け。木曽川の勝ちは見えている。木曽川攻略以降私が神だ。行くぞ」 「おう」  全員降服したが、KGUに捕まり牢人となった。カオルは姿を消した。陣を解体して運送業者に木曽川に発注した。 「次は海戦だ。」  将司が咽せて言う。 「将司さん暫く休みましょう。お、俺達が心配です」 「森?良いのだ。」  将司は関ヶ原の激戦地松尾山中腹に桜の木を植えた。名を刻んだ。 《立花結羅》1990-2079『平成元年~天照暦三十七年』菰野藩出身関ヶ原没地。  桜の木を植えたのは将司で、関ヶ原に別れを告げて木曽川に行くのに菰野市に帰郷した。  森と長島と榊は菰野市議会議員に昇進。菰野城では宴会が行われた。 翌日。  木曽川まで一ヶ月。近くの桑名市に幽華が来ていた。幽禅も遅れて来ること幽華に会うと、ベンチに座っていた。商船が出入りして賑わっていた。目でも有数の貿易中継地点の桑名では商人が自由な商売を行っていた。 「幽禅。座れ」 「はい」  親子水入らずというのは珍しいことだが、お茶をした。
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