EPⅡ覚醒~神武(Erwachen Jimmu )~CODE:ZERO

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珈琲屋を出て勘定を済ませたのは友禅で、ブラックカードで全員部払い店に出ると港には、世界の海を制覇して賞金首一千億?$の値が懸けられている船がドンと姿を見せた。全長980cm重さ19,000㌧の鐵鋼船でダイヤとオリハルコンと鉄鉱石・金で補修改修されてある船に幽華も乗った。因みに造船はここ桑名で創り女海賊深早妃は、全世界の海を制圧し、財宝も船に積んでおり、食料・燃料・武器も積んであった。 「凄いっすね。」 「木曽川の戦いから長島はこの戦で難局だが、敵の艦隊は分かりやすい。南口北口東口」から攻めてくる。西は陸地。それぞれ得策で敵を落とせ。」  深早妃は煙管を銜えて樽から酒を注ぎスマホを操作しながら舵を取っていた。 (今居るメンバーを抑えておこう。)  幽華は考えて友禅を船室に連れて行き蝋燭を灯した。 「吃驚しただろうが、これで出揃った。何十年苦労した。何十年・・・・郷土研究会は血のサークル。俺はもう誰も死なせない」 「それは同じだ。俺も死なせないから誰一人」  親子は決意した。 一ヶ月先の事は亜理寿が部屋に隠って映像を見ていた。頭の中を駆け巡る未来が映像が逆流してくるかのようにモニターに表示された。 「私は見える。負けるね。退きな。辛い残酷な真実が見える。」  亜理寿が杖をつき未来を幽華に託した。 「瑤子がその内来る。」 「瑤子と海虎と深早妃の三人は俺達の家族だ。絆だ。アイツらを傷つける野郎はぼっちのビッチだが、この戦は乗り切る。」  だが、戦は心配。船は伊勢湾を迂回して堺の難波に木津川の場所に黒田姓の黒田官兵衛が遠目で大坂を見ていた。長身で全身傷だらけで、白髪交じりで無精髭が目立つ足を引きずって軍配を握りしめてグラスを手に酒を注ぎ入れて悲しげな目で、本願寺を見ていた。 「来たのか。まぁーこんな大それた時期に俺なんかに用とは?」  官兵衛は哀愁漂う姿で石垣に腰をかけて煙管を吸いタバコを吸い、酒を飲み、ビーフジャッキーを食べながら本願寺の総攻撃と本願寺の変も燃え盛る大坂市中に溜息を吐き、船を待っていると小舟からカオルが姿を見せた。
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