EPⅡ覚醒~神武(Erwachen Jimmu )~CODE:ZERO

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EPⅡ覚醒~神武(Erwachen Jimmu )~CODE:ZERO

神天暦4月 目出たく幽禅が十九歳に成長した。郷土研究会に所属する為に幽禅は父親と同然にサークルに入る為にKGUの寮に入った。物静かな日常が終わる時に再びKGUが闇に沈む。 同暦4月に国史学科に案内されて教室に座るとかつての英雄の子が居た。 「アンタかい?幽華さんのご子息ってのは?」 「ええ。えぇ・・ああ・・はい」  名刺を出された相手は同期の磯城ジョーの息子テイラーだった。 「俺も死のCODEを持っています。ハハハハハ」  テイラーは幽禅に名刺を渡し終えると教室を出て自分の研究室に向かった。 学長に祖父の天神幽(エンペラー)が就任。理事長に魔柄應?~が就任。会長に磯城譲が就任。正式にKGUの四条小路組みの組長に澪が就任。龍纖・冷泉・禅十朗はKGUに留まり、CODEの育成に尽力を注いだ。4月の入学式早々だが、幽禅は中学の同期と共に記念講堂に向かうと、幽華も来ていた。 「諸君入学おめでとう。新しい門出を祝おう」 「だが、これだけ言える。俺達人類の誇りとプライドがある。勝てる道は覇を持つ者に郷土研究会全権を任せる。」  幽華が壇上を降りてエンペラーが腰を上げた。 「突然だが、今KGUの学長就任の件で実際受けてみた。KGUはこれまで以上に壮絶な乱世に踏み込むが、御前達から誰一人死なせる気はなんかさせる訳がない。目には目を歯に歯を悪に悪を・・・・これでも俺はエンペラーだ。俺にだって護る人は居る。」  エンペラーはKGUにCODEを鍛える場所を創り上げた。城壁の囲みにかつての五賢帝達が最期のお仕事で今居る新入生が聞き受けた。 「行こう」  幽禅が階段を上ると英矢が待っていた。 「七十分遅刻って聞いたことないわ。え?」 「あっ、悪い。悪い。試験のロスタイム。俺がオフサイドしていたからきっちりCODEを言うわ。俺さ。年齢的に詐称していました。テヘペロ?本当は二十六歳。KGUに雇われた監視局員だ。」  幽禅にKGUの社員証と郷土研究会の紋章の指輪を見せた。 「隠すつもりはなかった。御前の覚醒に時間かかるか?」 「い、いや・・ああ・ああ・ああ・・・ま」
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