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「おうい、どこだ?どこだ?隠れん坊は止そうぜ!クズの餓鬼が悪巧みも大概にしろ!」
ヴァニラは鉄の槍が地面を削り地響きが揺れる。
「渚?俺は御前の為に死ぬ覚悟は出来ている。ここを右にハシゴがある。マンホール頭上に出るから助けを呼んでこい。」
「ここに居るわ。」
「アホなこと言うなよ。」
足音が近づきヴァニラが二人を見つけた。
「カオルの命令だ!天神家の血を絶やす為に私を雇った。終わりだ!」
鉄の槍を避けてバク転して拳に力を入れて拳を鉄の気を纏った。
(この野郎は私と同じ覇王の気質。鬱陶しいが、皇帝色の覇気)
ヴァニラが下がると拳に溜めた一撃がヴァニラは吹き飛んだ。
「天神拳法(Boxen Gotter)!」
幽禅は立ち上がりヴァニラに立ち向かうと、背後に居た渚を人質にした。
「ガガガガガガガ!この女を助けたいなら大人しくしろ。」
「別に・・・別に・・・別に・・・幽禅!遣ってよ!遣りまくれ!」
「くっ。止めてくれないか?俺が悪い。渚・・・くっ」
無力感の幽禅にヴァニラが歯軋りして鉄の剣で渚を刺した。
「鉄の処刑人(Boondock Saints aus Eisen)!薔薇鉄槌(Rose Eisenhammer)!死の鐘(Glocke des Todes)」
ヴァニラの両腕が鉄の長剣が渚を貫き全身に鐵の杭に打たれ渚は息絶えた。
「御・・御・・御前・・俺の・・・渚を!」
ヴァニラが鉄の槍を振り幽禅に突っ込むが、全てが止まった。静止した空間に天神家と焔神家の覇気が周りの者の意識を無くし気を失い倒れた。ヴァニラは効かずに、鉄の槍GAMEの目で止まった。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
途轍もない覇気に全身から伝わる心臓の鼓動に力が漲ってくる。幽禅が黒コートで、夥しい魔の気がした。こんな状況にCODEが覚醒した。自分の中に流れる天神家の能力と焔神家の血が自分の心臓から全身に体中に熱く燃えてくるような流動が、CODEと目覚めヴァニラの顔を左手で鷲掴みにした。
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