0人が本棚に入れています
本棚に追加
「全員ぶっ殺す(Ich schlug den Tod alle)。俺は今機嫌が悪い(Schlechte Laune jetzt habe ich)。何故か(Aus irgendeinem Grund)?御前に渚を(Der Strand an Sie)殺されたからだ(Weil er getotet)。俺の能力で(In meiner Eigenschaft)塵と化せ(Der Strang und Staub)!」
蒼く燃えさかる焔がヴァニラを焔で燃え散らした。
「あっぢい・・あっぢぃ・・・あっづ・・あああああああああっ!いやああああああああああああああっ!キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
ヴァニラが灰と残らず消えた。
「俺は俺の罪だ。渚を護れなかった。」
慌てて駆けつけると渚が壁にもたれていた。止血が治まらず意識も無く朦朧としていた。
地上の風穴から瑤子とレイヴンが駆けつけると蒼い焔で燃える渚を見て愕然とする。
「渚ちゃん?え?え?意味?意味分からない・・・ねぇ?幽禅教えて?」
涙を零しながら今までの経緯を話してレイヴンが金の懐中時計を取り出した。
「死者の時間よ(Zeit der Toten)。」
幽禅は泣き崩れて泣いていた。
その日が去ってから一ヶ月後の7月ある場所に二十人が連れ去られてKGUから離れた山間部に別荘に来ていた。幽禅は黒コートを着て髪の毛もセットしていた。金の懐中時計を胸ポケットに入れていた。
(俺はあの時からCODEに目覚めていた。CODEをどう扱うかによって変わってくる)
別荘地のベンチに座っていた。
別荘には、亜理寿と占守と甜歌とエンペラーが来ていた。これから二ヶ月間での研修で本格的な初陣として関ヶ原に向かうと決めていた。
「なぁ。気を落ち着いたか。幽禅」
英矢が来た。秀保の子で、初代菊澤英矢から数えて二千年以上の家系の音楽家。英矢とベンチに来て山を見つめていた。
「色々とあったが、御前はもうCODEだ。CODEを持つ者としてそこら辺は、気合い入れて行こうぜ。俺も・・・御前も」
英矢に支えられて幽禅がロビー前に行き、エンペラーに会釈をした。
「よろしくお願い致します。俺に誰も死なせない為にも強く、強く、強く、強く、強くなりたい!うぉおおおおおおおおおっ!」
エンペラーについていき三階の部屋に移動して火を灯した。
「地獄のCODEの修行だ。関ヶ原は天下分け目の争乱だ。生半可に行くわけにはいかない」
最初のコメントを投稿しよう!