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「不安でしょうがない。不安だ。父さんには中々超えられない峠が在る。」
「幽禅。何があっても生きよう」
和雪は和馬の子。白宮家の特徴は家族に「和」の字がある。同じクラスメイトで、株式ブローカー・デイトレーター・KGU筆頭顧問株主の顔と皇學館メディアコンシェル株式会社筆頭株主の若手の実業家。十五歳にして一京円の資産が在り、そして裏の顔では氷のCODEを持つ父親和馬と同じだ。
「株は面白い。俺が本当に株にはまるのは、売値と買値。インフレにデフレのHYPERな絶頂感が堪らなくて・・・・フフフフフフフフフフフフ・・・ハハハ」
幽禅はこうして関ヶ原に行くのであった。
天照暦37年9月2日
関ヶ原の古戦場跡の桃配山の総本陣に幽禅達KGUの倉田中学から派遣されてきたCODEが幽華や将司の軍に加わっていた。
「EVERYONE、これからが気合い引き締めてお互い戦おう」
将司は陣取りの指揮と総本陣の陣が出来上がっていた。桃配山南宮山にバロック建築の三階建ての神殿の建設と必要な食料や兵糧の蓄えに軍議を重ね重ね行われていた。
「幽禅に四千の兵の隊長を任せる。君がこの兵のトップだ。初めてにせよ、いきなり四千の兵を任せられるプレッシャーと器に期待するよ。」
白宮が幽禅に兵を任せた。
白宮は南宮山に赴く前に息子の顔をのぞきに来た。
「俺も兵は待機させてある。カオルをここで終わらせる」
白宮は南宮山に三万の兵を待機させていた。翌日に控えること、関ヶ原の松尾山にはカオル達が居たのであった。実に十五年ぶりの姿で随分と老けていた。黒いローブに全身隠して、剣を腰に差していた。結羅侑奈結麻御比賂KGUを裏切り、カオルに忠義を誓ったハマショー、藪内剣星・藪甲斐軍併せて一千万の軍が集結した。今回は陸戦の陸路というメンバーの調整でこの天下分け目の争乱に何としても勝ちたいと思うカオルは、イギリスから大砲七百万丁を調達した。短期間で全員殲滅のプランで、CODEを討ち滅ぼす企みで、この松尾山に軍を置いた。
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