第2章

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私はその声のした方に振り向いた。 だが振り向いた方にはスーパーらしく人が溢れかえっており私の目は声の主を捉えられなかった。 代わりに私の後に続いて入って来た母が入り口付近の掲示板を視界に捉えていた。 「あら、ちーちゃん。これ見て見て」 ちーちゃんとは私の事である。 河上 千秋 今更ながらこれが私の名前。 まぁそんなことはどーでもいいとして。 問題は母の見ていた掲示板に貼られたチラシだ。 この掲示板は入り口付近に置かれており いつも通りならばスーパーならば今日の特売品!!とかのチラシだろう。 だが今日の掲示板は一味違った _____________________________ 急募 そこのアナタ!もしかして使えない人間ではないですか!? よく気がきかないといわれる。 よく使えないといわれる。 よく何もないとこで転ぶ。 あまつさえこの広告を見つけたのは自分でなく他人! そんな誰からも必要とされないアナタを私は必要としています! 注意:未婚、独り身に限る。 連絡先はこちら! ×××ー××××ー××××
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