13人が本棚に入れています
本棚に追加
怨ーline
授業中だと言うのに、スマホが鳴っている。
何かな? と思いつつ、そっと取り出してみた。
(なんだlineか)
先生の目を盗んで軽くタッチする。
その途端にフリーズした。
――このグループに参加しないと一週間以内に死にます――
おぞましい書き込みが指の下で私を待っていたからだった。
それは怨ーlineと言う名のグループアプリだった。
(誰? これを送ってきた人は?)
そっと周りを見回すと皆取り乱したような表情をしていた。
(誰かが、クラスの女子を巻き込もうとしている!)
何故解ったのかと言うと……、スマホを手にしている女子が、皆青ざめていたから判断したのだ。
(もしかしたら原因は?)
私は一瞬の内に恐怖に襲われた。
思い当たることがあったのからだ……
怨ーline。
それは凛(りん)と言う女生徒をドン底に落とし、この学校に居られなくするための虐めサイトだった。
もしその時犯人が解っていたら、彼女は助かったのかも知れない。
でも……
そう仕向けた張本人は私だったのだ。
でもまさかこんなことになろうとは思ってもいかなかったのだ。
最初のコメントを投稿しよう!