怨ーlineの果てに

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 由衣の言う通り、凛は注意力が欠けていたのだ。 だから由衣みたいな問題児に漬け込まれるのだ。 私は近所の同級生のお母さんから色々と聞いていたのだ。 だから高校で再会した時に対処出来たのだ。  これはその時に聞いた話だ。 由衣が同級生の家に遊びに行った時、誰も居なかった。 そのことで頭に来たのか門を開けて中に入ったようだ。 玄関のドアを何度も叩いても誰も出て来なかったから犬小屋の上に乗ってドンドンと踏み鳴らした。 そして犬に噛まれたらしいのだ。 でも由衣の親は思いも寄らない行動に出た。 その犬を保健所に訴え出たのだ。 そればかりではない。 由衣の治療費と、心に傷を受けたと言う理由での慰謝料も請求したそうなのだ。 だから私は彼を由衣だけには取られたくなかったのだ。  私が悪い訳じゃない。 私も言い訳をしていた。 でも本当のことは彼には言えない。 彼が転校してきたから凛が学校を辞める羽目になったなんて言えるはずがないんだ。 それは彼を傷付けるからだ。 私はこのことを一生秘密にしなければいけないと思っていた。 私と彼との恋路のためにも……
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