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桜も散り、夏の暑い日差しが射し込む季節はずれなこの時期にひとつの新設校ができた。
どうやら新設校というだけあって設備が他とは大分違うらしい。
最近の噂では大金持ちの通う学校、今までの学校で受け入れられなかった所謂変人の学校、天才の集まる学校etc…
様々な噂が流れている
「陽集学園で働いてくないか」
その学園の理事長は、皮肉にもとても身近な人間だったりするわけだが
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仕事を終えいつものように一人帰路につく
最近は自分も友人達も仕事で忙しく中々連絡を取ることが出来ず、呑みたいときはコンビニで買った缶ビールとつまみ達
それも嫌いではないのだが、
どうも人と話しながら飲む酒がとても恋しくなってくる
「まあ、皆忙しいしな…」
誰か今日くらいは話しにつき合ってくれる友人は居ないのかとスマートフォンを取り出し電話帳をあさる
目に付いた奴に電話してやろう
「あーかーさー…さ‥佐久間、お前に決めたっ」
早速発信ボタンを押そうとすると、瞬間その相手からの着信画面が現れた
「うおっ、えっマジでか」
びっくりしてスマホを落としそうになったが 切られてしまっても困るのですぐに持ち直し電話に出る
《もしもしー、佐久間だけど》
「おー、佐久間から連絡してくるなんて珍しいな、何か用とか?」
《あー…おう、ちょっと相談っつーか…今から会えねぇ?》
「今から?平気だけど。」
《よっしゃ!おう、あのーあれだ、あそこ》
「いつもの店な」
《おう、そこで頼むわ》
通話を終え足早に居酒屋へ向かうと、すでに佐久間はついていたようで、すぐに奥の座敷に入った
「こうやって会うの久しぶりだな、あ、生一つ」
「だな、と‥あぁ、俺も生」
アルコールの他に適当なメニューを頼み 仕事の愚痴や近況など話していると佐久間の仕事の話になった
「俺さ、今学校の理事長やってるんだよね」
「へぇ、凄いな。あー、お姉さん生もう一つー…‥‥‥‥えっ」
「それでだな」
「ちょっと待てよ!!え、理事長!?」
「教員を探しててだな。」
「待てっつってんだろ聞けよお前」
「お前今の学校からこっち来いよ。」
「
えっ」
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